平成25年3月16日(土) 参加の感想

「自分がしないで誰がやる・家賃滞納にトラブル対処法」
この度、K先生の講演を視聴させて頂きました。見た目も含めパワーに圧倒さ
れたのも一つ、
何においても滞納賃料の回収方法が勉強になりました。
私も管理業務に携わって約10年
賃貸仲介・管理と滞納督促は何百回、明け渡し訴訟は1度ですが経験があります。
明け渡し訴訟はそれは苦い経験でした。私の担当していた物件の法人契約だった
のですが、
なぜか保証会社未加入であり、入居後、しばらくして滞納が始まります。
法人契約ですが、零細企業で連帯保証人が入居者と言う契約内容でした。
何度となく電話し、訪問し、投函し、最初のうちは遅れながらに支払いがあった
のですが、
しばらくして支払いが完全にとまり、出て行くよう説得も繰り返したのですが居
座る状況でした。
オーナー様は勉強だと明け渡し訴訟の準備に入ります。弁護士無しです。
訴状作成も司法書士ではなく私が作りました。
諸先輩より指導を頂き、大阪地方裁判所に持ち込みましたが、提出方法等何も教
えてくれません。
法テラスにでも行けばとパンフレットをわたされ、出向いたところ、「ここは収
入の少ない人が来るところ。
あなたのような法人様が来るところではないです。」と追い返されました。
私、裁判所に戻り受付事務にパンフレット投げつけてひと暴れいたしました。
するとどうでしょう、すぐに訴状の出し方を丁寧に説明し、なんと訴状を受け
取ってくれたのです。
「どんな世の中や。」と、思いました。
その後、K先生のお話にもありましたが、各裁判所によってそれぞれ書式が違
うらしく
裁判開始後がいくつか訂正が入りながら進みました。訂正があった分もあり、
判決が出て明け渡しが完了するまで5ヶ月その後、訴状をもって入居者のところ
へ行きました。
さすがに観念したらしく、任意に退去が決まりました。
執行官が立ち会うわけでもなく、鍵屋を連れて行くこともなくです。
なんのための裁判だったのかと悩みました。
その後、退去し、結果7ヶ月分の滞納賃料が残りましたが、
今度はこの金額をもって相手の資産を差し押さえ...
神戸の中華街にある雑居ビルへ一人で命の危険を感じながら督促に行きました。
思えば取立ての最中相手方になぐられて警察沙汰にもなりました。
相手方は払う、念書にもサインする。しかし一向に支払いはありません。
今度は弁護士のところに行き、支払い命令の内容証明を送る。。。
なんの音沙汰もあるはずがありません。相手の口座もわかりません。
口座を調べるのに周辺の銀行に差押への書面を送るのに1件あたり3万円の手数
料だそうです。
口座が分かっても預金があるかわかりません。
弁護士費用もオーナー様が払われました。もちろん何を回収できることもなく、そして、最後に神戸地裁より、破産の手続きがされた旨連絡を受けました。
なんだったのだろうかこの裁判、そしてこの裁判費用。二度と裁判はしないと思いました。
明け渡し訴訟を起こした時点で家主の負け。良くて追い出さるくらい。荷物もって夜逃げしてくれる連中ならむしろ感謝の気持ちを感じるくらいです。
この度の講演をお聞きし、調停の説明を受けたときには目からうろこでした。具体的な金額は15000円程度で自分でできる。しかも相手方を呼び出して和解に持ち込み優位な条件で交渉ができる。素晴らしい方法だと思います。
私もK先生のおっしゃる通り、回収には身元を確認できるためにも退去させずに支払いさせ続けるのが一番と考えます。
先日ヤフーのトピックスに「モンスター店子」の記事が出ておりました。日本の弱者救済の吐き違いが、ようやく世間に広がろうとしているのかと思います。あるいは、賃貸マンション業への関心が高まり、多くの共感する方が増えてきたのかとも思います。この度、この素晴らしい会に参加でき、多くのオーナー様と情報共有できることが何よりの財産と考えます。部屋付ありきのマンション運営ですが、家賃を支払わない入居者を入れることが最大の負債となります。身の危険を感じる督促業務がなくなることは私たちにとっても重要なことです。

H.H
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